2017年[ 年報 ] : 年報30号補刷

年報30号補刷

中谷医工計測技術振興財団

概要

目次

設立の趣意
役員・評議員および事業の概要
平成26年度(第31回)技術開発助成成果報告
平成27・28年度技術交流助成成果報告
中谷賞の表彰状況
技術開発に対する助成状況
技術交流に対する助成状況
調査研究に対する助成状況


設立の趣意

 わが国経済社会の高度化は、1970年代以降急速に進展しています。これは、わが国の唯一の資源でもある恵まれた頭脳資源を、十分に活用することで達成されたものです。特にコンピュータを始めとするエレクトロニクス技術の発展が重要な役割を果たしてきました。
 これらのエレクトロニクス技術の発展は、優れた電子計測技術の基盤の確立が無くしてはありえません。今後わが国のエレクトロニクス技術の一層の発展を実現する上で、電子計測技術基盤の一層の強化が大切であります。電子計測機器がエレクトロニクスのマザー・ツールであるといわれる所以でもあります。
 政府におかれましても、その重要性を十分認識され、電子計測技術基盤の確立のためいろいろな施策を展開されております。
 このような客観的諸情勢から東亞医用電子株式会社(現シスメックス株式会社)の創立者、故中谷太郎初代理事長は、電子計測技術の発展を推進し、産業基盤の確立に貢献することを強く念願され、昭和59年4月に財団法人「中谷電子計測技術振興財団」が設立されました。
 当財団は、技術開発・技術交流の推進、技術動向等の調査研究等を行うことにより、電子計測技術の基盤の確立に微力をつくす所存でございます。このような趣旨をご理解の上、当財団にご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


設立年月日 昭和59年4月24日

役員
理事長
輕部征夫 東京工科大学学長 東京大学名誉教授

専務理事
家次恒 シスメックス株式会社 代表取締役会長兼社長

理事
浅野茂隆 東京大学名誉教授 早稲田大学名誉教授
熊谷俊一 社会医療法人神鋼記念会総合医学研究センター長 神戸大学名誉教授
朝長万左男 日本赤十字社長崎原爆病院名誉院長 長崎大学名誉教授
西川伸一 NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事 京都大学名誉教授
林正好 シスメックス株式会社 取締役

監事
國生肇 國生肇法律事務所(弁護士)
森川寛行 森川寛行公認会計士・税理士事務所(公認会計士・税理士)


評議員
山村博平 社会福祉法人博由社理事長 医療法人財団兵庫錦秀会西神看護専門学校校長 神戸大学名誉教授
戸川達男 早稲田大学人間総合研究センター 招聘研究員
渡邊清明 NPO法人東京臨床検査医学センター理事長 慶應義塾大学名誉教授
佐藤俊輔 大阪大学名誉教授 藍野大学名誉教授
神保泰彦 東京大学大学院工学系研究科教授
中島幸男 シスメックス株式会社 取締役専務執行役員
立花健治 シスメックス株式会社 取締役専務執行役員


事業の概要
本財団は、医工計測技術分野における先導的技術開発、技術の交流等を促進し、また人材を育成することによって、医工計測技術の広汎な発展を推進し、我が国ならびに国際社会の発展及び生活の向上に寄与することを目的として、次の事業を行います。
■医工計測技術分野における技術開発に対する助成
医工計測技術分野における先導的技術開発活動を促進するため、これに助成します。
■医工計測技術分野における技術開発に顕著な業績をあげた研究者の表彰
医工計測技術分野における技術開発の飛躍的な発展を期して、顕著な業績をあげた研究者を表彰します。
■医工計測技術分野における技術交流に関する助成
医工計測技術分野における技術の交流を推進するため、内外の研究者等の交流に対して助成します。
■医工計測技術分野における技術動向等の調査研究に対する助成
医工計測技術分野における技術の発展を推進するため、技術動向等に関する調査研究に対して助成します。
■医工計測技術に関する情報の収集及び提供
医工計測技術に関する情報文献、資料等を収集整理し、その広汎な利用を図るための種々の活動を行います。
■科学教育振興に対する助成
科学技術者の裾野拡大を目的として、中学・高校等における科学教育振興のために助成します。
また、将来グローバルに活躍する研究者を育成するため、学生の国際交流プログラム助成を行います。


平成26年度(第31回)
技術開発助成研究成果報告

1.開発研究助成
アルツハイマー病の診断・治療に資するアミロイドSPECTイメージング法の開発(京都大学大学院薬学研究科病態機能分析学准教授 小野正博)
細胞トランジスタを用いた細胞膜ナノ空孔形成の計測(東京医科歯科大学生体材料工学研究所バイオエレクトロニクス分野助教 合田達郎)
生きた細胞内で働くタンパク質超分子機械の力学変調イメージング(京都大学白眉センター生物物理特定准教授 西山雅祥)
ヒト由来神経細胞の新規薬効評価系を目指したオンチップニューロシナプス機能計測技術の開発(東北工業大学大学院工学研究科電子工学専攻准教授 鈴木郁郎)
新規cDNA合成技術の開発とマイクロアレイへの応用(京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻教授 保川清)
非標識マルチモーダル顕微鏡法を用いた細胞状態計測法の開発(大阪大学免疫学フロンティア研究センター物理学特任研究員 PAVILLON Nicolas)
集光レーザーで反応を捉える高感度マイクロELISAチップの開発(大阪大学大学院工学研究科精密科学・応用物理学専攻助教 吉川裕之)
細胞外ATPの蛍光計測による脳梗塞の梗塞巣拡大メカニズムの解明(東京大学大学院医学系研究科細胞分子薬理学教室助教 関谷敬)
超音波CT(Computed Tomography)を用いた血流計測技術の開発(東京大学医学部疾患生命工学センター教授 東隆)
フレキシブルシルク電極を用いたchiponclothes生体活動モニタリング(東北大学大学院工学研究科ファインメカニクス専攻教授 鳥光慶一)
拡散強調MRIに基づく完全無侵襲脳循環代謝測定法の開発(岩手医科大学脳神経外科学講座助教 藤原俊朗)
組織低酸素イメージングセンサの開発と造影剤投与不要な初期がん検出への実用(慶應義塾大学理工学部物理情報工学科准教授 塚田孝祐)
隠れ糖尿病診断のための皮下微小還流を用いた局所糖負荷試験装置の開発(東北大学大学院医工学研究科生体機械システム医工学分野教授 芳賀洋一)
自由行動下における遺伝子発現の長期リアルタイムモニタリング法の開発(山口大学時間学研究所時間生物学研究室教授 明石真)
細胞集団の超速自動追尾とアクティビティ可視化による定量化(甲南大学理工学部生物学科/統合ニューロバイオロジー研究所准教授 久原篤)
多数の単一細胞の力学刺激応答の計測・観察に使用可能な分散型細胞刺激マトリックスデバイスの開発(山口大学大学院創成科学研究科機械工学分野教授 南和幸)
耳鳴りを抑制制御する閉ループ型の神経系刺激および活動記録装置の開発とその評価(北海道大学大学院情報科学研究科生命人間情報科学専攻教授 舘野高)

2.奨励研究助成
高分子抗癌剤の腫瘍移行性増大を意図した腫瘍内環境制御ナノ粒子の開発(徳島大学大学院医歯薬学研究部准教授 異島優)
MBD-ルシフェラーゼ融合蛋白質を用いたグローバルDNAメチル化レベル測定法の開発(東京工科大学応用生物学部バイオテクノロジーコース助教 吉田亘)
血管内分子を標的とした造影超音波法による非侵襲的分子イメージングの開発(国立循環器病研究センター研究所再生医療部超音波医科学上級研究員 大谷健太郎)
生細胞でのゲノムDNAの可視化による染色体異常検出システムの開発(大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻助教 髙田英昭)


中谷賞に対する表彰状況(金額単位:万円)
第1回(平成20年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第2回(平成21年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第3回(平成22年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第4回(平成23年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第5回(平成24年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第6回(平成25年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第7回(平成26年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)

第8回(平成27年度)中谷賞表彰対象
(注:表/PDFに記載)


技術開発に対する助成状況(金額単位:万円)
第1回(昭和59年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第2回(昭和60年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第3回(昭和61年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第4回(昭和62年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第5回(昭和63年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第6回(平成元年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第7回(平成2年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第8回(平成3年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第9回(平成4年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第10回(平成5年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第11回(平成6年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第12回(平成7年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第13回(平成8年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第14回(平成9年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第15回(平成10年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第16回(平成11年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第17回(平成12年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第18回(平成13年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第19回(平成14年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第20回(平成15年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第21回(平成16年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第22回(平成17年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第23回(平成18年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第24回(平成19年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第25回(平成20年度)技術開発助成対象
(注:表/PDFに記載)

第26回(平成21年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第27回(平成22年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第28回(平成23年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第29回(平成24年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第30回(平成25年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第31回(平成26年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

第32回(平成27年度)技術開発研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

年度 贈呈式年月日 助成件数 助成金総額
昭和59年度 昭和60年2月28日 6件 1,600万円
昭和60年度 昭和61年2月25日 9件 2,100万円
昭和61年度 昭和62年2月27日 9件 2,050万円
昭和62年度 昭和63年2月26日 9件 1,950万円
昭和63年度 平成元年3月10日 8件 1,880万円
平成元年度 平成2年2月23日 10件 2,110万円
平成2年度 平成3年2月22日 10件 2,010万円
平成3年度 平成4年2月28日 12件 2,430万円
平成4年度 平成5年2月26日 10件 1,930万円
平成5年度 平成6年2月25日 11件 2,100万円
平成6年度 平成7年3月24日 11件 2,160万円
平成7年度 平成8年2月23日 9件 1,820万円
平成8年度 平成9年2月28日 10件 1,920万円
平成9年度 平成10年2月27日 10件 1,670万円
平成10年度 平成11年2月26日 10件 1,700万円
平成11年度 平成12年2月25日 10件 1,780万円
平成12年度 平成13年2月23日 9件 1,800万円
平成13年度 平成14年2月22日 11件 1,980万円
平成14年度 平成15年2月21日 10件 1,970万円
平成15年度 平成16年2月27日 10件 2,000万円
平成16年度 平成17年2月25日 10件 2,000万円
平成17年度 平成18年2月23日 13件 2,000万円
平成18年度 平成19年2月23日 13件 1,968万円
平成19年度 平成20年2月29日 11件 1,753万円
平成20年度 平成21年2月27日 13件 1,800万円
平成21年度 平成22年2月26日 11件 1,800万円
平成22年度 平成23年2月25日 11件 1,800万円
平成23年度 平成24年2月24日 11件 1,798万円
平成24年度 平成25年2月22日 11件 1,600万円
平成25年度 平成26年2月28日 21件 4,825万円
平成26年度 平成27年3月12日 27件 11,716万円
平成27年度 平成28年2月26日 30件 19,981万円
累計 377件 91,701万円


技術交流に関する助成状況
1.派遣
昭和60年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

昭和61年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

昭和62年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

昭和63年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成元年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成2年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成3年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成4年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成5年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成6年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成7年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成8年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成9年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成10年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成11年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成12年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成13年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成14年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成15年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成16年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成17年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成18年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成20年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成21年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成23年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成24年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成25年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成26年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成27年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)


2.招聘
昭和60年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成12年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成13年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成14年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成16年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成18年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成20年度技術交流(派遣)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成21年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成22年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成24年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成25年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成26年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成27年度技術交流(招聘)助成対象
(注:表/PDFに記載)


3.海外研修
平成26年度技術交流(海外研修)助成対象
(注:表/PDFに記載)


4.日本留学
平成26年度技術交流(海外研修)助成対象
(注:表/PDFに記載)


5.会議等
昭和62年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成2年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成13年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成14年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成15年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成17年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成18年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成19年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成20年度技術交流(会議等)助成対象
(注:表/PDFに記載)


調査研究に対する助成状況
昭和61年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成2年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成14年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成20年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成26年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)

平成27年度調査研究助成対象
(注:表/PDFに記載)