2017年[ 技術交流助成 (海外派遣) ] 成果報告 : 年報30号補刷

平成28年度 技術交流助成成果報告(海外派遣)・紀本 夏実

研究責任者

紀本 夏実

所属:徳島大学大学院 保健科学教育部 保健学専攻 1年

概要

会議等名称 SPIE Medical Imaging
開催地 フロリダ州オーランド
時期 平成 29 年 2 月 11 日~2 月 16 日

1)会議又は集会の概要
SPIE (The International Society for Optical Engineering)は、世界的に歴史ある画像工学に関するフォーラムで、多くの医療関係者や企業関係者、研究機関や教育機関に所属する教員や学生が出席しています。出席者が分野を超えて情報交換できるように、科学研究発表に加えて、教育プログラム・講演プログラムなどが整備されています。平成 28 年度は 9 つの研究トピックスから構成されており、995 の科学研究発表がありました。

2)会議の研究テーマとその討論内容
私は Physics of Medical Imaging の研究トピックスで、ポスター発表を行いました。100 枚以上のポスターが並んだ非常に賑わいのある会場で、ポスターの前に立ち、興味を持ってくれた方と議論を行いました。
発表テーマはフォトンカウンティング技術に基づく新しい X 線画像の提案に向けた基礎研究です。物質の原子番号を同定するための新しい物質同定手法の理論的な検討や実証実験などを通して提案手法を評価し、医療応用に向けた実現可能性とその波及効果をまとめました。発表では特に企業関係者の方に興味を持っていただき、今後の研究の発展に向けた有意義な議論を行うことができました。

3)出席した成果
発表時間は 90 分と非常に長い時間だったので、多くの方と議論をすることができ、また用意していた別刷りの資料はほとんど無くなるなどの反響を得ることができました。また世界で名立たる企業や病院の非常にレベルの高い発表を聞いて圧倒させられると同時に、自分の知見を広げることができ、今後の研究発表の参考になりました。

4)その他
今回初めて SPIE に参加してみて、異なる価値観の方との英語での議論や、世界最先端の研究を聞くことで非常に充実した時間が過ごせました。英語能力の向上や研究レベルの向上など、様々な課題はありますが、日々レベルアップに努め、再びこのようなレベルの高い国際学会で発表したいと思っています。最後になりましたが、旅費の支援をしていただき、本当にありがとうございました。